ゼネコンにはその周囲に1000社ぐらいの下請け会社がある。通常、協力会社と呼ばれているものだ。こうした下請け業者に見積もりを出させて競争させるのがゼネコンのやり方である。給排水はどこ、電気はどこ、内装はどこと割り振り、その中でいちばん安い金額を出した業者を指名するのである。たとえば給排水に20社あれば、そこから見積もりを出させる。単純にいえばその中からいちばん安い見積もりを出した業者に発注する。ところが、これがいま値崩れを起こしてどんどん値段が下がってきているのである。
(参考)
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価格破壊はこの業界も無縁ではないともいえるが、ほとんどの業者はこれには追いつけず、いまは生き残り競争をしている状況だ。下請け業者も必死で、ゼネコンの予算を知りたいために、予算を握っているゼネコン社員と接触して情報を得ようとする。簡単にいえば飲み食いをさせるわけである。個人的関係を利用して聞き出すという従来の方法は、相も変わらずこの世界では生きているのだ。予算からかけ離れた金額を出せば最初から切られてしまうのだから、予算を知るということは下請け業者にとってはそれだけ重要なことでもある。通常は10社見積もりを取ったとすると、まず最初の振り分けで5社程度に絞り込む。その次に3社に絞り、その後は個別交渉となる。これが、ゼネコンが下請け業者を指名するときのパターンだ。最後まで残るためには予算を知ることである。ただ、仮に予算を知ることができても、それより安い金額を出す業者がいれば、そちらの方に仕事は回されてしまうのは当然である。